カードスキミングの恐怖 || 知らぬ間に全財産ごっそり?
目次
多発するカードスキミング被害
こんにちは、防犯専門ブランドのarcana《アルカナ》情報局です。
このサイトでは防犯の第一人者である日本防犯学校 学長の梅本正行先生から学んだ「今日からできる命と財産の守り方」をお伝えしていきます。
キャッシュレス化が進む現代において、自身の財産を守るためには直接的な窃盗や強盗だけでなく、自分の知らない間に銀行の残高がゼロになったり、身に覚えのないクレジットカードの高額請求が来るといったスキミングについても十分に警戒する必要があります。
そこでスキミングとはそもそも何なのか、どのような手口や場面で実行されるのか、どのように防犯対策をすればいいのかをお伝えしていきます。
スキミングとは?
スキミングとは、他人のクレジットカードやキャッシュカードなどの磁気情報をスキマーという装置で不正に読み取り、別のカードにその磁気情報をコピーして偽造カード等を作成し、使用するという犯罪行為のことです。
クレジットカードがスキミングされた場合、犯行グループは偽造カードで家電製品などの高額製品を購入し、買った商品を売り飛ばして現金化します。
キャッシュカードがスキミングされた場合、やはり偽造カードを作成し、口座から預金を抜き取ります。
この犯罪の厄介なポイントは、後述する様々な手口によりカード情報を盗まれた当人が、盗まれたことに気づくのが遅れる場合が多いことです。直接的な盗難とは異なり、カード自体は無事に手元にあるためです。
クレジットカードの高額請求が来てから、あるいは預金残高を確認して初めて被害に遭ったことに気が付く場合がほとんどです。
ある日突然、あなたの預金残高がゼロになり、クレジットカード会社から身に覚えのない請求書が届く。これは決して他人事ではありません。
では、そんなスキミングの被害に遭わないようにするために、どのような場所でスキミングが行われるのかをご紹介致します。
スキミングされやすい場所はここ!
・風俗店
被害が続出しているのが、一部のエステやマッサージなどの風俗店です。風俗店では財布が入った衣服を脱いで別室でシャワーを浴びたり、うつ伏せになってサービスを受けます。
そのスキを狙い、従業員の女性が衣服からカードを抜き取って、スキミングを実行するのです。外国人系の風俗店の中には、風俗サービスではなく、スキミング目的で営業しているところもあると言われています。
・ホテル
東京都内の高級ホテルのレストランで発信機能を持つスキマーが見つかりました。これは無線により磁気情報を離れた場所にある受信機に送信し、その場に居なくてもカード情報をスキミングできる装置です。
そのため、スキマーを仕掛けることが成功すれば、レストランで食事をしてカード決済をするたびにカードの磁気情報が半永久的に犯行グループのもとに送信され続けることになります。
ホテルは一般の店舗とは異なり、深夜まで開放されていることが多く、犯行グループはそこに目を付けレストランに侵入し、スキマーを設置したと推測されます。
・ATM
ATM自体にスキマーが仕掛けられるケースも想定されます。ATMの通信回線に発信機付きスキマーを設置し、無線により遠隔地でカード情報を受信する方法です。この場合、ATMでカードの暗証番号を入力するため、暗証番号まで同時に盗まれてしまいます。
・電車の中
近年、最も使われる手口が「非接触型スキマー」です。大きさはたばこの箱ぐらいで非常にコンパクトです。
非接触型スキマーが怖いのは、文字通り「かざすだけ」でカード情報が盗まれてしまうことです。原理は私たちの生活に浸透して久しいICOCAやSuicaなどの非接触型ICカードと同じです。
混雑している電車やエレベーターの中などで、財布が入っている胸やズボンのポケット、ハンドバッグなどにスキマーをかざし、カード情報を盗み取ります。
・自宅
留守中の一般宅に侵入し、現金や貴金属を奪う空き巣ですが、この時にカードのスキミングだけをしていくケースも続出しています。
荒らされたり、現金やモノが無くなればその被害に気づきますが、カード自体が奪われていなければひとまず安心となってしまう場合や侵入されたことにすら気づかない場合もあります。
以上のように、スキミングされる危険はいたるところにあります。極論を言えば、カード決済する場所はすべて危険と言えるでしょう。クレジットカードに限らず、いまはデビットカード対応の店舗も増えています。
カードを手渡すあらゆる場所にスキミングの危険は潜んでいます。というのは、犯行グループが一般の小売店や飲食店などの従業員をスカウトしている場合があるからです。
従業員はスキマーを渡され、お客さんがカードで決済する際にテーブルの下や店の奥に入るなどしてスキミングします。そのカード情報を犯行グループに渡し、報酬を得るというパターンもあります。
スキミング被害を防ぐ最低条件
スキミングをされないためには、どうすればいいのでしょうか?
カードを持ち歩く際は、財布ではなくスキミングを防止する専用のカードケースなどに入れるのが望ましいです。ポケットの上からカードにかざすだけで情報が盗まれる「非接触」のスキミングを防ぐためです。そして、上着などと一緒にカードを人に預けたりせず、肌身離さず持っておくことも大切です。
カードを使用する際の注意点として、必ず目の前で信用情報端末機にかけてもらうようにして下さい。それを店舗側が正当な理由なく拒否するようなら現金で支払う方が安全です。言うまでもなく、あやしいエステや風俗店でカード決済しないことも忘れないで下さい。
〈出典・参考文献〉
著者:梅本正行
書名:新・防犯手帳
発行元:あ・うん
発行年:2005年
【日本防犯学校 推奨】 防犯グッズ・護身用品 | arcana<アルカナ>
「防犯 × 福祉 = 社会貢献」を掲げ、防犯に関するオリジナル商品の開発・販売をしている【arcana】です。機能性だけでなくデザインにもこだわったアイテムをお届け。女性や子供、高齢者の方も安心して生活できるよう、犯罪を未然に防ぐ様々な防犯用品を取り扱っています。防犯や福祉に関連するお役立ち情報も随時発信していきます。
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