車両盗難の手口は大きく6種類!?知らないと損する手口と防犯対策《防犯対策編》
目次
車両盗難を防ぐために知っておくべき防犯対策
こんにちは、防犯専門ブランドのarcana《アルカナ》情報局です。
このサイトでは防犯の第一人者である日本防犯学校 学長の梅本正行先生から学んだ「今日からできる命と財産の守り方」をお伝えしていきます。
別の記事でご紹介しておりますが、車両窃盗の手口には大きく分類して6つあると言われています。
近年、自動車の多機能化が進み、純正の盗難対策も施されていますが、当然のように新しい車両盗難の手口が次々と出てくるのが現状です。
ここでは6つの手法に合わせた防犯対策の方法についてご紹介します。
まず6つの手口について、どのような種類があったかをおさらいをしておきましょう。
1.停車中の車に直接侵入
2.イモビカッター
3.リレーアタック
4.コードグラバー
5.CANインベーダー
6.ドリルアタック
それではこれらの6つの手法に対抗するための、防犯対策としてどのような方法が有効かをご紹介していきたいと思います。
1.停車中の車に直接侵入
コンビニの駐車場や路上などで、エンジンをかけたまま一時停止した無人の車に侵入し、そのまま盗む手口です。
「すぐに戻るから大丈夫だろう」「まさか自分がそんな目に遭うなんて」などの
防犯に対する甘さやスキを犯人に突かれるパターンだと言えるでしょう。
防犯装置や車両の種類によっては、ハンマーなどでガラスを割って侵入する手口や
少しだけ開いている窓の隙間から道具を差し込んでロックを解除して侵入する手口など
強引な方法を選択する犯人もいます。
車両自体の盗難はされなくとも、ロックのかけ忘れを狙った車上荒らしも厄介です。
盗難の確率を下げる防犯対策
必ずロックをかける癖をつける
自動車用防犯フィルムを貼る
2.イモビカッター
イモビカッターとは、車両に備え付けられる盗難防止装置「イモビライザー」を悪用する手口です。
イモビカッターは、スマートキーや車両ごとに設定されている暗号キーを書き換えるための道具であり、本来は整備工場や鍵専門の業者しか所有することが許可されていないものです。
しかし、イモビカッターを悪用し、車両側のID情報を書き換え、非正規のキーに書き換えた後のID情報を登録さえすれば、エンジンを始動することができるようになります。
※イモビライザーとは、ICチップが埋め込まれたキーが車両のID情報を認識し、同一のID情報以外ではエンジンが始動しない仕組みのこと
盗難の確率を下げる防犯対策
新たな警報装置を取り付ける
イモビカッターガード
OBDガード
3.リレーアタック
リレーアタックとは、スマートキーから発せられる微弱電波を悪用し、盗難する手口です。
スマートキーは、キー自体が発する微弱な電波を感知して、ロック解除やエンジン始動を
行う仕組みです。
このスマートキーから発せられる微弱な電波は、本来であれば車に近づかない限り認識できないようになっています。
しかしながら、特殊な機器を使うことで微弱だった電波を増幅させた状態でキャッチし、車両まで中継(リレー)することで、ドアロックの解除やエンジンの始動を可能にし、窃盗団にかかると早ければ数秒で解錠され、大切な愛車が盗まれるという被害に遭遇してしまいます。
電波をキャッチする機器の精度が高くなり、自宅の玄関から約10m以上離れた場所にスマートキーを保管しても車が盗難されるケースも確認されています。
盗難の確率を下げる防犯対策
玄関付近に鍵を置かない
スマートキーを節電モードにする(一部車種のみ)
スマートキーの微弱電波を遮断できるケースに入れる
スマートキーの微弱な電波をオフにする
リレーアタック防止装置を設置する
4.コードグラバー
コードグラバーとは
そもそもコードグラバーとは、スマートキーのスペアをつくる機器のことで、ロック時にスマートキーから発せられる微弱電波を自動で読み取り、スマートキーのID情報(コード)をコピーするものです。
このようにして、スペアキーとして有効な状態となり、スマートキー本体を紛失した場合などに利用されます。車はこのスペアキーを正規のスマートキーと認識するため、スマートキー本体と連動した防犯装置も解除できるようになります。
コードグラバーによる窃盗の手口
コードグラバーを悪用した窃盗の手口とは、車の所有者が車を降りてドアロックする時にスマートキーが発する電波を受信し、その解錠コードをコピーします。
解錠コードをコピーしたコードグラバーは、スペアキーとして車に認識されるので、ドアロックの解錠やエンジン始動もセキュリティ装置の解除も可能となってしまいます。
そのため、車の所有者が車から離れたスキに、ドアロックを解錠し、エンジンを始動して、あたかも自分の車かのように持ち去ることができます。
リレーアタックとの違い
リレーアタックは先述の通り、車の所有者が持つスマートキー本体に接近(1~10メートル程度)して、キーから発する微弱電波をキャッチし、車の近くにいる仲間に電波を増幅して中継(リレー)する必要があるため、複数人の連携が必要です。
コードグラバーは100~500メートルの範囲内のスマートキーのID情報をコピーすることができます。そのため犯人は車の所有者に近づく必要がなく、離れたところから解錠コードを盗み、1人でも犯行を行うことができます。
盗難の確率を下げる防犯対策
追加のセキュリティを導入する
電波遮断は有効ではない
5.CANインベーダー
CANインベーダーとは、「キャンインベーダー」と読み、先述のリレーアタックやコードグラバーとは異なり、窃盗犯がスマートキーの電波を受信する必要はありません。
車には様々なシステムを司る「CAN信号」という配線が張り巡らされており、このCAN信号は車のメインコンピューターにつながっています。
一見するとモバイルバッテリーのような見た目の専用の機械を用いて、このCAN信号の配線を経由してシステムに侵入し、車のシステムそのものを乗っ取ることで、ドアロックの解錠やエンジンの始動を行う盗難手法がCANインベーダーです。
盗難の確率を下げる防犯対策
追加のセキュリティを導入する
6.ドリルアタック
ドリルアタックとは、運転席ドアの特定の場所を電動ドリルで数ミリだけ壊し、ドアロックのシステムを破壊するという窃盗の手口です。
ドアロックのシステムを破壊したらドアを開け、特殊な装置を車内のコンピューターに接続して、エンジンの始動をして車を持ち去ることができます。
昔から使われるドリルで穴を開ける手法は、単純にドアロックの解錠が目的でしたが、近年のドリルアタックはドアロックのシステム自体を破壊するため、ドアロックが不適切な手法で解錠されたという信号が伝わらず、車のアラームも鳴らないのです。
盗難の確率を下げる防犯対策
追加のセキュリティを導入する
まとめ
以上のように、車両盗難の手口は大きく分類して6つですが、犯行の手口も非常に多様化かつ複雑になってきており、新しい手法が次々と出てくるのが現状です。
窃盗犯から愛車を守るには、これをやっておけばいいという正解はありません。
しかし、窃盗の手口を理解し、自身の愛車の特徴や駐車場所の特性を把握したうえで、より適切な防犯対策を講じることで、盗難の確率を大きく下げることは可能です。
【日本防犯学校 推奨】 防犯グッズ・護身用品 | arcana<アルカナ>
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