大切な愛車を守るために知るべきこと

こんにちは、防犯専門ブランドのarcana《アルカナ》情報局です。

このサイトでは防犯の第一人者である日本防犯学校 学長の梅本正行先生から学んだ「今日からできる命と財産の守り方」をお伝えしていきます。

 

この記事では様々な車両盗難の中でも近年ニュースでも取り上げられるリレーアタックについて手口や盗難から愛車を守る方法を検証します。

 

1.そもそもリレーアタックとは？

リレーアタックとは、スマートキーから発せられる微弱電波を悪用し、盗難する手口のことです。

 

スマートキーは、キー自体が発する微弱な電波を感知して、ロック解除やエンジン始動を行う仕組みです。

このスマートキーから発せられている微弱電波は、本来であれば車に近づかない限り認識できないようになっています。

 

しかし、特殊な機器を使用することで、微弱だった電波を増幅させた状態でキャッチし、車両まで中継(リレー)することで、スマートキー本体があたかも車両の近くにあるように誤認させ、ドアロックの解除やエンジンの始動を可能にし、窃盗団にかかると早ければ数秒から数分で解錠され、大切な愛車が盗まれるという被害に遭遇してしまします。

 

電波をキャッチする機器の精度が高くなり、自宅の玄関から約１０m以上離れた場所にスマートキーを保管していても車が盗難されるケースも確認されています。

 

2.リレーアタックに対抗するための防犯対策

リレーアタックの仕組みを知ることで、盗難に遭遇しないための対策を考えていきましょう。

 

リレーアタックに特化した対策だけでなく、もちろん可能な限り様々な対策を講じる方が犯行時間をかせぐことができるので盗難の確率が下がることは言うまでもありません。

なので、ハンドルロックやタイヤロックなどの物理的な対策も、必ずしも役に立たないというわけではありません。

 

リレーアタックに対抗するために必要なことは、犯人にスマートキーの微弱電波を盗まれないようにすることが重要です。

考えられる微弱電波を盗まれないようにするための対策を挙げていきます。

 

・スマートキーの微弱電波を盗まれない場所に保管する

こちらの対策は正直に申し上げておすすめできません。単なる運任せの対策と言えるでしょう。

というのも、近年の機器の進化により遠くの微弱電波でもキャッチできるため、安心な距離というのが正確に計測できなくなっているため、昔のように玄関に置かなければ大丈夫という迷信はプロ相手には通用しないとお考え下さい。

 

・スマートキーの微弱電波を発信しないようにする

スマートキーによっては電波を発信しないモード(節電モードや電波をオフなど)に設定できる車種が出てきております。しかし、設定することを忘れてしまったり、そもそも発信しないモードが搭載されていなかったり、設定が少し面倒だったりと、防犯対策としては少し穴があると言わざるを得ません。

 

・スマートキーの微弱電波を遮断する

我々が最もおすすめするリレーアタック対策はこの「電波を遮断する」という方法です。

盗むための微弱電波を検知できなければ、増幅もリレーもできず、愛車のドアロックは解除されませんし、エンジン始動もしません。

 

ちまたでは、お菓子の缶に入れたり、アルミホイルで包むことで電波を遮断できると言われておりますが、安心できる対策とは到底言えません。

大切で非常に高価な愛車を守るために、きちんと証明されていない手法で対策することは有効ではないため、十分に検討し、対策を講じることをおすすめ致します。

 

電波を遮断するツールとして、我々が有効であると考えているものは、電波遮断を目的として作られた電波遮断ボックスや電波遮断キーケースです。

インターネットで検索すると様々なショップで販売されているので、ご自身の使用目的に合ったものを探して購入し、対策するのがおすすめです。

ただ、何も知らずに電波遮断系のグッズを購入するよりも簡単にでも仕組みを知ったうえで購入を検討することで、より防犯対策を強固なものにしてくれます。

 

3.電波遮断の仕組みについて知る

 

電波を遮断する布を製品に使用し、スマートキーを包み込むことで電波を漏れないようにする、つまり、電波を遮断し、盗まれないようにする仕組みです。

 

では、電波を遮断する布というのは、一体どのようなものなのでしょうか？

 

布を構成するものが糸であることはみなさんもご存知だと思います。この布を編むための糸を一本一本、特殊な金属メッキを施してから、この金属メッキ糸を編んでいくことで電波を遮断する布となり、この特殊な布でスマートキーを隙間なく包むことで電波が外に漏れないという仕組みです。

 

この電波遮断布をキーケースに用いれば、電波遮断用のキーケースになります。

この電波遮断布をキーボックスの各壁面にくまなく張り巡らすことで電波遮断用のキーボックスができます。

 

注意点として、これらの布を構成する金属メッキを施した糸は、水蒸気や湿気などの水分に非常に弱いということです。

物理的に摩耗することで金属メッキが剥がれる、もしくは梅雨時期などの湿気で金属メッキが錆びることで劣化するなどにより電波を遮断することが出来なくなる場合があります。

 

それらの腐食や酸化をできるだけ遅くするための対策を講じている商品もありますので、しっかりと吟味して選ぶことをおすすめ致します。

 

まとめ

リレーアタックについて、より深く知ることで対策の質もアップします。そして、対策に関しての知識も非常に重要な要素であることを軽視せず、ご自身に合った対策を取り、理不尽な盗難に遭遇しないよう自分の愛車は自分で守る意識を持ちましょう。