一戸建ての家には危険がいっぱい⑦
一戸建ての狙われるポイントを知ってますか?
こんにちは、防犯専門ブランドのarcana《アルカナ》情報局です。
このサイトでは防犯の第一人者である日本防犯学校 学長の梅本正行先生から学んだ「今日からできる命と財産の守り方」をお伝えしていきます。
家族や自分自身の命、財産を守るためには犯罪者から狙われるポイントを知り、適切に防犯対策をする必要があります。なんでもかんでもやみくもに防犯対策をしても犯罪のプロに対して抑止力にはなりません。
まずはどのようなスキを狙われるのか、犯罪者が情報収集するポイントを知っておきましょう。
【前回の記事はこちら】
一戸建ての家には危険がいっぱい①:敷地内にオープンガレージがあると危険
一戸建ての家には危険がいっぱい②:芝生はダメ!高い塀や植木がある家も危険
一戸建ての家には危険がいっぱい③:受験生がいる家庭は、泥棒のターゲットになりやすい
一戸建ての家には危険がいっぱい④:玄関のインターホンが、押し込み強盗を招く
一戸建ての家には危険がいっぱい⑤:使っていない部屋は侵入されやすい!網入りガラスもダメ
一戸建ての家には危険がいっぱい⑥:セキュリティシステムだけで、防犯対策はできない
番犬の放し飼いは泥棒のターゲットに!?
家に「番犬がいる」という理由で、侵入犯は犯行を諦めると思いますか?
犯罪者へのアンケートで、「非常に気になり避ける」67%、「やや気になり、場合により避ける」27%というデータがありますが、せっかく番犬が吠えてくれたところで、家人が気づいて行動を起こさなければ全く意味がありません。
実際に、番犬を飼っている家が「居空き」の被害に遭った例は多いのです。「居空き」とは、家の人が在宅しているにもかかわらず、昼寝や食事中、またベランダで洗濯物を干している時などのスキを狙って、住宅に侵入して窃盗を働くことをいいます。
先日も、主婦が昼間にテレビを観ている最中に、現金、通帳、カードなどを持って行かれた事件がありました。
このお宅では犬を飼っており、奥さんは「吠えたような気はしたけど、普段から吠えグセがあるので、このときも近くの小学生にからかわれているのかなと思った」と話しています。
犬が吠えたのに、気に留めない飼い主はのんびりしすぎています。番犬(愛犬)がいて、自分も家に居るという心のゆるみから起こってしまったとも言えるでしょう。
もし、防犯対策の一環として番犬を飼うなら、適切な飼い方を知らなければいけません。まず、放し飼いはダメです。テレビなどで海外の富豪がドーベルマンを放し飼いにしているのを見ますが、これはいけません。
なぜなら犯罪者は、敷地外から数日かけて「餌付け」をしてしまうからです。何度も言うように、侵入犯は念入りな下見をするので、犬が居ることは百も承知なのです。ですから、番犬は外からの餌付けができない場所で、つないで飼わなければいけません。
どうしても放し飼いをしたいなら、餌付けされないよう訓練を受けた犬を飼うことです。また、普段から必要以上に吠えないような訓練を施すことも必要でしょう。
そのうえで、番犬が吠えた時に敏感に反応してください。最初の一吠えが重要です。番犬は、侵入犯に向かって必死に吠えますが、侵入犯の姿が見えなくなると吠えなくなるからです。
侵入犯は、犬から死角になった開口部から侵入してきます。家人が在宅中にもかかわらず、侵入してこっそり物を盗んでいく居空き犯は珍しくありません。
もし、あなたが在宅中に侵入犯に気づいた場合は、顔を合わせないよう慎重に行動してください。果敢にも犯人を威嚇するなどもってのほかです。
「居直り強盗」に変貌した犯人は何をするかわかりません。犯人と鉢合わせしてしまったら、物盗り被害だけでは済まず、悲惨な結末を迎えてしまう可能性もあります。
ですから、物を盗られないことよりも、自分の身を守ることが最優先に行動してください。もしトイレやお風呂に居るのであれば、すぐに内側から鍵をかけることが、その時できる一番の防御方法になります。
まとめ
海外や国内の報道番組などでも見かける「侵入犯に気づいた家の人が犯人を撃退する映像」のせいで正しい行動や勇敢な行動のように思っている方も多いでしょうが、誤解です。絶対にやめてください。
相手は犯罪者なので、話せばわかってもらえることもなければ、争って勝てる可能性も低いと考えるべきです。命の危険もあれば、家の中に女性が居れば暴行に遭ってしまうことも想定しなければいけません。
家族の身の安全を最優先に行動してください。たたかうよりも、そもそも狙われない家づくりを日頃から行ってください。
どうか少しでも防犯対策の質を高め、安全に過ごせるよう工夫しましょう。
皆様の防犯対策のヒントになれば幸いです。社会から1つでも犯罪が減りますように。
【前回の記事はこちら】
一戸建ての家には危険がいっぱい①:敷地内にオープンガレージがあると危険
一戸建ての家には危険がいっぱい②:芝生はダメ!高い塀や植木がある家も危険
一戸建ての家には危険がいっぱい③:受験生がいる家庭は、泥棒のターゲットになりやすい
一戸建ての家には危険がいっぱい④:玄関のインターホンが、押し込み強盗を招く
一戸建ての家には危険がいっぱい⑤:使っていない部屋は侵入されやすい!網入りガラスもダメ
一戸建ての家には危険がいっぱい⑥:セキュリティシステムだけで、防犯対策はできない
〈出典・参考文献〉
著者:梅本正行
書名:泥棒はなぜ「公園に近い家」を狙うのか?
発行元:現代書林
発行年:2009年
【日本防犯学校 推奨】 防犯グッズ・護身用品 | arcana<アルカナ>
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