あなたのマンションは危険に満ちている③
目次
マンションで狙われる危険ポイントはここ
こんにちは、防犯専門ブランドのarcana《アルカナ》情報局です。
このサイトでは防犯の第一人者である日本防犯学校 学長の梅本正行先生から学んだ「今日からできる命と財産の守り方」をお伝えしていきます。
家族や自分自身の命、財産を守るためには犯罪者から狙われるポイントを知り、適切に防犯対策をする必要があります。なんでもかんでもやみくもに防犯対策をしても犯罪のプロに対して抑止力にはなりません。
まずはどのようなスキを狙われるのか、犯罪者が情報収集するポイントを知っておきましょう。
【前回までの記事はこちら】
あなたのマンションは危険に満ちている①:オートロックでも抜け道はたくさん!?
あなたのマンションは危険に満ちている②:マンションの最上階は狙われやすい!
あなたが干す洗濯物が泥棒を呼び寄せる?
マンションなどの集合住宅には、共働き世帯が多く暮らしています。それは留守宅が多いことを意味します。
結婚した直後に、新居が空き巣被害に遭ったご夫婦の事例をご紹介しましょう。現場は4階建て賃貸マンションの1階、専用庭には柵と植木があるだけで、その先はマンションの駐車場になっていました。
いつも夜8時ごろ、ひと足先に帰宅する奥さんが、閉めたはずの玄関の鍵が開いており、荒らされた状況から空き巣に入られたことに気づいたのです。逮捕された男は空き巣の常習犯でした。
「夜になっても洗濯物が干しっぱなしになっている家を狙ってやった」と供述しています。
いつも8時ごろまで洗濯物が取り込まれないのを見ていた犯人は、夜まで留守だと判断しました。それで庭側のガラスを割り、鍵を開けて侵入、犯行後は玄関から堂々と出て行ったのでした。
被害はそれほど高額ではなかったものの、奥さんが受けた精神的なダメージは小さくありませんでした。仕事を辞め、自宅で塞ぎ込み、定期的に心療内科に通うようになったのです。
洗濯物も立派な情報源です。家族の人数やその構成、ライフスタイルまで分かってしまいます。日が落ちても干しっぱなしになっている家は、それだけで「留守だ」という情報を公開しています。
雨が降っているのに干したままでいるのも同様です。洗濯物を干して出かけるなら、天気予報をマメにチェックするべきです。
どの家が夜まで留守かを日が落ちるまで待って、下見にでかける犯罪者も多いのです。洗濯物は干しっぱなしにしないこと。「日暮れ前に洗濯物は取り込む」習慣を徹底してください。
留守がちな家は、洗濯物だけでなく、部屋の灯りにも配慮が必要です。いつも夜遅くにしか部屋の灯りがつかないことを外から悟られるようではいけません。
夜遅く帰宅する場合は、出かける時からつけっぱなしにするのもひとつの対策です。あるいは、電気製品に取り付けられるタイマーを利用する手もあります。
引っ越しの挨拶を装って強盗がやってくる!?
新築のマンション、入れ替わりの激しい賃貸マンションやアパートでは、住人同士の面識が少ないものです。見かけない人がいても不思議に思わないので、マンション内に侵入した犯罪者にとっては動きやすい環境になっています。
実際に、
「宅配業者を装った男数人が押し入って、家に居た主婦を緊縛し、現金、預金通帳、腕時計などを強奪」
「上階の住人を装って、家人がドアを開けた瞬間に催涙スプレーを吹きかけ、顔面等を殴打するなどの暴行を加え、侵入し金品を強奪」
などの事件が多発しています。
たいていはインターホン越しの対話とドアスコープでの確認だけで、玄関の扉を全開してしまったために起こった事件です。宅配業者やマンションの管理会社の社員などを装ってやってくる犯罪者もいます。
絶対に安全な相手かどうか、開ける前にしっかり確認してください。
集合住宅でよくあるのは、同じ建物の住人のような顔で、
「このマンションに引っ越してきた〇〇と申します。ご挨拶に・・・」
「上の階の〇〇ですが、洗濯物をお宅のベランダに落としてしまって・・・」
「下の階の者ですが、水が漏れているようなので・・・」
などと言われて、思わずドアを開けてしまうケースです。
ドアを開けたが最後、犯罪者は強引に部屋に押し入ります。
このような被害を防ぐための一番良い対策は、来客にドアチェーンやドアガードをしたまま対応することです。
それを家族全員に周知し、徹底することが重要です。家族が帰宅したときも実践することが望ましく、慣れるまでは違和感があるかもしれませんが、家族の安全を守るにはぜひ実行して頂きたいです。
まとめ
とにかく侵入されないことが大切です。そのためには在宅中、留守中などの生活パターンの情報や家族構成などの情報を犯罪者に与えないことを徹底し、そのうえで防犯対策を講じるようにしてください。
どうか少しでも防犯対策の質を高め、安全に過ごせるよう工夫しましょう。
皆様の防犯対策のヒントになれば幸いです。社会から1つでも犯罪が減りますように。
〈出典・参考文献〉
著者:梅本正行
書名:泥棒はなぜ「公園に近い家」を狙うのか?
発行元:現代書林
発行年:2009年
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