誰も気づかなかった!犯罪の落とし穴①
知らないうちに陥る犯罪の盲点
こんにちは、防犯専門ブランドのarcana《アルカナ》情報局です。
このサイトでは防犯の第一人者である日本防犯学校 学長の梅本正行先生から学んだ「今日からできる命と財産の守り方」をお伝えしていきます。
家族や自分自身の命、財産を守るためには犯罪者から狙われるポイントを知り、適切に防犯対策をする必要があります。なんでもかんでもやみくもに防犯対策をしても犯罪のプロに対して抑止力にはなりません。
まずはどのようなスキを狙われるのか、犯罪者が情報収集するポイントを知っておきましょう。
公園が近くにある家では、泥棒被害が多発している!
住まいの環境として、近くに公園があれば望ましいと思っていませんか?もちろん都会に住んでいれば、豊かな緑に目や心が癒されることでしょう。木々を通り抜けてくる風は頬に心地いいでしょう。
幼い子供がいれば、遊び場所が近くて助かるでしょう。目の前に公園があれば、「家の前に大きなマンションができるかもしれない」という心配もありません。
しかしながら、防犯の観点から見ると、「公園が近くにある家」というのは「侵入窃盗犯」に狙われやすい危険スポットなのです。
住居を狙った窃盗犯罪は「刑法犯認知件数」の88%以上を占める最も身近な犯罪です。また、侵入窃盗犯のなかには、継続的に繰り返し犯行を働く常習者が多いのです。ですから、まずは侵入窃盗犯の心理や行動パターンについて知っておきましょう。
侵入窃盗犯は、目についた家に気まぐれに入るのではありません。犯行に移る前に、必ず下見をするのです。まず街を徘徊して侵入先を物色します。そして「ココだ!」と白羽の矢を立てた家を、入念に、人に気づかれないように下見をするのです。
スムーズに侵入し、短時間で多くの収穫を得るのがプロの泥棒です。そのために犯行前には時間をかけて、ターゲットにする家を、いろいろな方向から、時間帯を変えて、じっくりと観察し調査します。
下見を終えると、慎重に犯行計画を立てます。侵入方法は玄関や勝手口からの不正解錠や窓ガラスの破壊・解錠などが多いのですが、その手口は大胆かつ手荒です。短時間のうちに金品を窃取して素早く立ち去ります。
そして犯人にとって、下見に格好の場所が公園なのです。公園には親子、カップル、高齢者など不特定多数の人がいます。ベンチに座ってうたた寝している人、散歩する人、ジョギングする人など利用の仕方も様々です。
言い換えれば、誰が何をしていても不自然に見えない場所なのです。ベンチに座って本を膝に置いていれば読書をしていると思われ、トレーニングウエア姿なら運動しているのだろうと思ってもらえます。つまり、警戒する人はいないわけです。
大きな公園の脇に、ずらりと車が並んでいるのもよく見かけます。駐車場が併設されていることもあります。どちらにせよ、長時間の駐車への違和感がありません。他府県ナンバーやレンタカーが停まっていても不審な感じはしません。
その車の中で人が昼寝をしていたり、週刊誌を読んでいたり、お弁当を食べていたりするのもよくある光景です。けれども、リクライニングシートを倒して休んでいるように見える人が、実はミラー越しにターゲットの家を下見しているという可能性があるのです。
先日捕まった空き巣犯は常習犯で、手帳に緻密な下見データを記していました。氏名と家族構成、年齢やライフスタイルなどの情報を集めた後で、敷地や家の間取りとその部屋の使用者を推測するという徹底ぶりです。
ベランダにご夫婦の布団が干してあるのを見て、そこが夫婦の寝室だろう、金品や宝飾類など大事な物はその部屋にあるだろうと目星をつけた犯人は、侵入後そこへ直行し、寝室奥のウォークインクローゼットにあった金庫を破りました。
その事件が起きたのは、夕刻に奥さんが近所のスーパーへ出かけている間でした。犯人は奥さんが出かける姿を見ています。身なりから遠くまでは出かけないだろうとは思っていたものの、克明な下見で狙いを定めていたため、比較的ラクな「仕事」だったと供述したそうです。
見張り場所は、そばの公園でした。もうおわかりでしょう。公園は長時間居座って下見をするのに好都合な条件が揃った場所ということです。
同じ理由で、コンビニやファミリーレストランなどからよく見える家も要注意です。駐車場や病院も下見に利用されやすい場所です。
まとめ
まずは自分の家の周辺環境をよく再確認することです。不特定多数の人が集まっても不自然にならない場所があったら要注意です。
大事なのは、犯罪者が下見をした段階であきらめるような「狙われない家」づくりをすることです。次に「侵入させない家」づくりをすることです。犯罪者に情報を与えないように注意深く生活し、防犯意識を高く保ちましょう。
どうか少しでも防犯対策の質を高め、安全に過ごせるよう工夫しましょう。
皆様の防犯対策のヒントになれば幸いです。社会から1つでも犯罪が減りますように。
〈出典・参考文献〉
著者:梅本正行
書名:泥棒はなぜ「公園に近い家」を狙うのか?
発行元:現代書林
発行年:2009年
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