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住宅侵入窃盗が多発する意外な立地とは?④

知っておくべき自宅周辺の環境と危険の関係性

住宅街

こんにちは、防犯専門ブランドのarcana《アルカナ》情報局です。

このサイトでは防犯の第一人者である日本防犯学校 学長の梅本正行先生から学んだ「今日からできる命と財産の守り方」をお伝えしていきます。

 

家族や自分自身の命、財産を守るためには犯罪者から狙われるポイントを知り、適切に防犯対策をする必要があります。なんでもかんでもやみくもに防犯対策をしても犯罪のプロに対して抑止力にはなりません。

 

まずはどのようなスキを狙われるのか、犯罪者が情報収集するポイントを知っておきましょう。

 

自宅の近くに自動販売機があると危ない!

あなたの家の近くに、ジュースやタバコの自動販売機があるでしょうか?もしあるとしたら、十分に注意しながら生活する必要があります。

 

あるいは、お店を構えているわけでもなく、ただ儲かりそうだからという理由で自宅の前に自動販売機を設置する計画があるでしょうか?それは絶対にやめるべきです。

 

業者の人は「家の前が明るくなりますよ」「毎月の配当で家計が潤いますよ」などと誘ってくるので、心を動かされることもあるでしょう。しかし、それに伴うリスクを考えると、絶対に設置するものではありません。近くにあるだけでも危ないのです。

自動販売機

自動販売機には、当然いろいろな人が立ち寄ります。つまり、不特定多数の人を引き寄せます。もしかしたら、侵入犯が自販機にコインを入れるフリをしながら、あなたの家をこと細かに観察し、犯行の機会を伺っているかもしれないということです。

 

また、自動販売機の近隣に住む人は、音に鈍感になってしまいます。ジュースなどが出てくる音、立ち寄る車の音や話し声などが生活音と混ざり、気に留めなくなってくるからです。

 

自販機を設置した男性に起きた事件をご紹介します。彼は自宅の道路前に、3台の自販機を設置していました。ある深夜のこと、玄関先で物音がするので、ちょっと気になって外へ出てみると、一人の挙動不審な男がいたそうです。

 

「なんだ、お前、何してる?」と怒鳴ったところ「なんだ、何してるじゃねえ。釣りがでてこねーじゃねーか、この野郎!」と言われたものですから、家主は平謝り。機械の調子をチェックするために、自販機の鍵を取りに家の中へ入りました。

 

けれども戻った時に男の姿は無かったのです。侵入しようとウロウロしていたところを家主に見つかったので、お釣りが出てこないと嘘をついて逃げたのかもしれません。

 

また、ある郊外の団地でのことです。特定の家だけが何度も泥棒の被害に遭うので検証を専門家に依頼しました。奥さんは「同じ団地で同じ間取りなんです。生活レベルにも差があるわけでもないのに、どうしてウチだけ被害に遭うのかしら」と不思議がっていました。

 

その家族が住んでいたのは1階の角地で、すぐ近くに清涼飲料水の自動販売機があったのです。聞けば被害に遭った夜も、何か物音がして一旦は目を覚ましたものの、特に気にせず眠ってしまったとのこと。

 

音に対してかなり鈍感になっていたのです。もし、自動販売機がなければ、夜中に何かしらの音がした時「なんだろう」と不審に思って警戒したはずです。

コインランドリー

同じ理由で、自動精米機が近くにある家も危険です。東北地方の田園都市で起きた事件ですが、ある地主がもともと息子夫婦が住んでいた古い邸宅を壊して、コイン精米機を数台と5~6台駐車できるパーキングを作りました。

 

子供たちはみんな独立し、最後までいた息子夫婦も都会へ転勤。当時は屋敷に夫婦で暮らしていました。精米機は当初、近隣の人を中心に利用されていましたが、そのうち国道を使って遠くからもお客さんが来るようになり、地主の狙い通り「儲かってしょうがなかった」そうです。

 

日中から深夜まで車や人が入れ替わり立ち代わり来るので、嬉しい反面、車の音や人の話し声などの騒音には悩まされたそうです。しかしそれを「うるさいな」と思ったのは初めのうちだけでした。

 

地主が音に気を払わなくなった時期を見計らったかのように、侵入犯は未明に忍び込み、堂々と“稼いで”帰っていきました。

 

夜が明けて、地主夫婦は起き抜けに揃って腰を抜かすはめになったのですが、その被害額がすごかったのです。資産家ですから、かなりの蓄財がありました。

 

金融機関に預けている貯金の他、自宅の金庫にも相当な現金があり、その現金はもちろん、金塊(時価約2,000万円)、奥さんの宝石やアクセサリー類なども根こそぎ持って行かれたのです。

 

犯人は精米機を隠れ蓑として、駐車場から地主宅を綿密に下見し、犯行を企てたに違いありません。

 

まとめ

犯罪者は我々が思っている以上に緻密に下見をして情報を収集し、綿密な計画を立てて、犯行に及びます。プロは絶対に場当たり的に侵入したりしません。つまり、どれだけ犯罪者に情報を与えないか、犯行を諦める防犯対策をしているかが非常に重要です。

 

侵入犯が情報収集しやすい環境にご自身が住んでいる場合、より警戒レベルを引き上げ、生活パターンなどを読まれないようにしましょう。

 

どうか少しでも防犯対策の質を高め、安全に過ごせるよう工夫しましょう。

 

皆様の防犯対策のヒントになれば幸いです。社会から1つでも犯罪が減りますように。

 

 

〈出典・参考文献〉

著者:梅本正行

書名:泥棒はなぜ「公園に近い家」を狙うのか?

発行元:現代書林

発行年:2009年

泥棒はなぜ公園に近い家を狙うのか

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