犯罪者にうかつに情報を与えると危険

こんにちは、防犯専門ブランドのarcana《アルカナ》情報局です。

このサイトでは防犯の第一人者である日本防犯学校 学長の梅本正行先生から学んだ「今日からできる命と財産の守り方」をお伝えしていきます。

 

家族や自分自身の命、財産を守るためには犯罪者から狙われるポイントを知り、適切に防犯対策をする必要があります。なんでもかんでもやみくもに防犯対策をしても犯罪のプロに対して抑止力にはなりません。

 

まずはどのようなスキを狙われるのか、犯罪者が情報収集するポイントを知っておきましょう。

 

押し込み強盗が後をつける！コンビニでの買い物は細心の注意を

一人暮らしの女性会社員宅に押し入り、暴行した挙句、現金や銀行のカード、アクセサリー類を盗んだ疑いで大学生の男が逮捕されました。逮捕のきっかけは、犯人がATMで被害者の口座から多額の現金を引き出す姿を銀行の防犯カメラが捉えた映像でした。

 

取り調べに対して男は、夜中にコンビニで買い物をする女性会社員を見かけ、買い物かごの中身から一人暮らしであると判断し、家まで後をつけ、女性が家に入った数分後にインターホンを押して犯行に及んだと答えています。

 

これは一人暮らしの女性をターゲットにした典型的な「押し込み強盗事件」です。コンビニで一人分の食べ物や女性用の日用品だけを買っている女性は、犯罪者にとっては格好の獲物です。何をどれだけ買っているかをチェックし、ライフスタイルや家族構成などを知る手がかりにしているのです。

ですから、たとえ一人暮らしの女性でも、男性と同居していると思わせるように、食料や飲料はまとめ買いをすることです。近所のコンビニであっても、人に見られていることを意識して、できるだけ目立たない服装で行くこと。

 

夏場でもミニスカートやタンクトップなど肌を露出する服装は厳禁です。一人暮らしの女性は、お金以外の目的で狙われる危険性が高くなるためです。「待ち受け強盗」に遭うケースも少なくありません。

 

「押し込み強盗」の被害を防ぐために、ドアチェーンやドアガード越しの応対を徹底することは言うまでもないのですが、困ったことにそれらが設置されていない建物があります。

 

「ガードプレート(ドアプレート)」は、特殊な工具などによるこじ開けを防ぐだけではなく「サムターン回し」を防ぐ効果もあります。

 

見た目の防犯効果も高まるので、設置されていないアパートやマンションであれば、ぜひ新たに取り付けてください。取り付けには、管理組合や大家さんの許可が必要な場合があります。稀に自費で取り付けるのも許可されない物件がありますが、そんな所は即刻退去し、引っ越すべきです。

 

取り返しのつかない事態になってからでは遅いのです。一人暮らしの女性に防犯対策をさせないような共同住宅には絶対に住むべきではありません。

 

まとめ

女性は常に男性の視線を意識して生活してください。場所に関わらず注意深さが必要で、いつどのような観点から犯罪者にマークされるかわかりません。

 

何度もお伝えしておりますが、犯罪者に情報を与えないように注意してください。犯罪者は場当たり的な犯行をすることは少なく、綿密な下調べをして計画を立て、犯行に及びます。

 

どうか少しでも防犯対策の質を高め、安全に過ごせるよう工夫しましょう。

 

皆様の防犯対策のヒントになれば幸いです。社会から１つでも犯罪が減りますように。

 

 

〈出典・参考文献〉

著者：梅本正行

書名：泥棒はなぜ「公園に近い家」を狙うのか？

発行元：現代書林

発行年：2009年